基本

インストール

npm を介して Riot をインストールできます:

npm i -S riot

または yarn を介して:

yarn add riot

使い方

webpackRollupParcel または Browserify を用いて Riot.js のアプリケーションをバンドルできます。 また Riot タグは、ブラウザ上で直接的にコンパイルすることもでき、プロトタイプやテストを素早く行うことができます。

テンプレートを用いてスタート

もしプロジェクトを我々の公式テンプレートを用いてスタートしたい場合は、以下のコマンドが使用できます:

npm init riot

このコマンドは好きなバンドラを選択させ、最初に Riot.js アプリケーションのコーディングを開始するために必要な全てのファイルを現在のフォルダ内に生成されます。

クイックスタート

すべてのアプリケーション・バンドラーをワイヤリングする(または、我々の公式テンプレートの1つを利用する)と、おそらくコードは次のようになります:

index.html

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="utf-8">
  <title>Riot App</title>
</head>
<body>
  <div id="root"></div>
  <script src="dist/bundle.js"></script>
</body>
</html>

app.riot

<app>
  <p>{ props.message }</p>
</app>

main.js

import * as riot from 'riot'
import App from './app.riot'

const mountApp = riot.component(App)

const app = mountApp(
  document.getElementById('root'),
  { message: 'Hello World', items: [] }
)

Todo の例

Riot のカスタムコンポーネントはユーザーインターフェイスの構成要素です。アプリケーションの “ビュー” 部分を作成します。では、Riot のさまざまな機能を強調し拡張された <todo> の例から始めましょう。

<todo>
  <h3>{ props.title }</h3>

  <ul>
    <li each={ item in state.items }>
      <label class={ item.done ? 'completed' : null }>
        <input
          type="checkbox"
          checked={ item.done }
          onclick={ () => toggle(item) } />
        { item.title }
      </label>
    </li>
  </ul>

  <form onsubmit={ add }>
    <input onkeyup={ edit } value={ state.text } />
    <button disabled={ !state.text }>
      Add #{ state.items.length + 1 }
    </button>
  </form>

  <script>
    export default {
      onBeforeMount(props, state) {
        // state の初期化
        this.state = {
          items: props.items,
          text: ''
        }
      },
      edit(e) {
        // text の状態のみ更新
        this.update({
          text: e.target.value
        })
      },
      add(e) {
        e.preventDefault()

        if (this.state.text) {
          this.update({
            items: [
              ...this.state.items,
              // 新しい item を追加
              {title: this.state.text}
            ],
            text: ''
          })
        }
      },
      toggle(item) {
        item.done = !item.done
        // コンポーネントの update を発火
        this.update()
      }
    }
  </script>
</todo>

カスタムコンポーネントは JavaScript にコンパイルされます。

ライブデモをご覧になるか、ブラウザでソースを閲覧するか、zip ファイルをダウンロードしてください。

構文

Riot コンポーネントはレイアウト(HTML)とロジック(JavaScript)のコンビネーションです。基本的なルールは次のとおりです:

注意: ネイティブのタグを再定義するのはあまりよろしくありません。もし安全性を確保したいのならばダッシュ(-)付きの名前をつけるべきです。(詳しくは FAQ を参照してください。)

プリプロセッサ

type 属性でプリプロセッサを指定できます。例:

<my-component>
  <script type="coffee">
    # coffeescript ロジックをここに書く
  </script>
</my-component>

コンポーネントは選択したプリプロセッサによりコンパイルされます。ただし、プリプロセッサが事前に登録されている場合に限ります。

スタイリング

style タグを中に置くことができます。Riot.js はスタイルを自動的に切り出し、<head> 内に注入します。これはコンポーネントが何回初期化される回数に関係なく、ただ1回だけ発生します。

<my-component>

  <!-- layout -->
  <h3>{ props.title }</h3>

  <style>
    /** 他のコンポーネント固有のスタイル **/
    h3 { font-size: 120% }
    /** 他のコンポーネント固有のスタイル **/
  </style>

</my-component>

スコープ付き CSS

スコープ付き css と :host 擬似クラス はすべてのブラウザで使用できます。Riot.js は JS に独自のカスタム実装を持っており、ブラウザの実装に依存したり、フォールバックしたりすることはありません。次の例は、最初の例と同じです。メモ:次の例では、コンポーネント名を使用してスタイルのスコープを設定する代わりに :host 擬似クラス を使用しています。

<my-component>

  <!-- レイアウト -->
  <h3>{ props.title }</h3>

  <style>
    :host { display: block }
    h3 { font-size: 120% }
    /** 他のコンポーネント固有のスタイル **/
  </style>

</my-component>

マウント

コンポーネントを作成したら、次の手順でページにマウントできます:

<body>

  <!-- body 内の任意の位置にカスタムコンポーネントを配置 -->
  <my-component></my-component>

  <!-- riot.js を導入 -->
  <script src="riot.min.js"></script>

  <!-- コンポーネントをマウント -->
  <script type="module">
    // @riotjs/compiler で生成されたコンポーネントの JavaScript の出力をインポートする
    import MyComponent from './my-component.js'

    // the riot コンポーネントを登録
    riot.register('my-component', MyComponent)

    riot.mount('my-component')
  </script>

</body>

ページの body 内のカスタムコンポーネントは通常どおりに閉じる必要があります: <my-component></my-component> かつ、自己終了: <my-component/> はサポートされていません。

mount メソッドを使用したいくつかの例:

// 指定した id の要素をマウント
riot.mount('#my-element')

// 選択した要素をマウント
riot.mount('todo, forum, comments')

ドキュメントには、同じコンポーネントのインスタンスを複数含めることができます。

DOM 要素へのアクセス

Riot は this.$this.$$ ヘルパーメソッドを介してコンポーネントの DOM 要素へのアクセスを提供します。

<my-component>
  <h1>My todo list</h1>
  <ul>
    <li>Learn Riot.js</li>
    <li>Build something cool</li>
  </ul>

  <script>
    export default {
      onMounted() {
        const title = this.$('h1') // 単体の要素
        const items = this.$$('li') // 複数の要素
      }
    }
  </script>
</my-component>

jQuery、Zepto、querySelector などの使い方

Riot 内の DOM にアクセスする必要がある場合、riot コンポーネントのライフサイクル を見たいと思うでしょう。DOM 要素は最初に mount イベントが発火するまで、インスタンス化されないことに注意してください。つまり、先に要素の選択を試みると失敗することを意味しています。

<my-component>
  <p id="findMe">Do I even Exist?</p>

  <script>

    var test1 = document.getElementById('findMe')
    console.log('test1', test1)  // 失敗

    export default {
      onMounted() {
        const test2 = document.getElementById('findMe')
        console.log('test2', test2) // 成功、一度発火(マウントごとに)
      },
      onUpdated() {
        const test3 = document.getElementById('findMe')
        console.log('test3', test3) // 成功、更新ごとに発火
      }
    }
  </script>
</my-component>

コンテキスト DOM クエリ

onUpdated コールバックまたは onMounted コールバックで DOM 要素を取得する方法がわかりましたが、要素のクエリにコンテキストを root element(作成した Riot タグ)に追加することによっても、これを便利なものにできます。

<my-component>
  <p id="findMe">Do I even Exist?</p>
  <p>Is this real life?</p>
  <p>Or just fantasy?</p>

  <script>
    export default {
      onMounted() {
        // jQuery コンテキスト
        $('p', this.root) // this.$ に似ている

        // クエリセレクタコンテキスト
        this.root.querySelectorAll('p') // this.$$ に似ている
      }
    }
  </script>
</my-component>

プロパティ

コンポーネントの初期プロパティを2番目の引数に渡すことができます。

<script>
  riot.mount('todo', { title: 'My TODO app', items: [ ... ] })
</script>

渡されるデータは、単純なオブジェクトから完全なアプリケーション API まで、あらゆるものが可能です。または、Redux ストアも許されます。設計されたアーキテクチャに依存します。

タグ内では、プロパティは次のように this.props 属性でプロパティを参照できます:

<my-component>

  <!-- HTML 内の props -->
  <h3>{ props.title }</h3>

  <script>
    export default {
      onMounted() {
        // JavaScript 内の props
        const title = this.props.title

        // this.props は固定かつ不変
        this.props.description = 'my description' // これは動作しない
      }
    }
  </script>

</my-component>

状態

各 Riot コンポーネントは this.state オブジェクトを使用して、内部の状態を格納または変更できます。 this.props 属性がフリーズされている間は、this.state オブジェクトは完全に変更可能であり、手動または this.update() メソッドを使用して更新できます:

<my-component id="{ state.name }-{ state.surname }">

  <p>{ state.name } - { state.surname }</p>

  <script>
    export default {
      onMounted() {
        // これは良いがコンポーネント DOM は更新しない
        this.state.name = 'Jack'

        // このコールは状態とコンポーネント DOM も更新する
        this.update({
          surname: 'Black'
        })
      }
    }
  </script>
</my-component>

Riot コンポーネントのライフサイクル

コンポーネントは以下の一連の流れで生成されます:

  1. コンポーネントのオブジェクトが生成される
  2. JavaScript ロジックが評価、実行される
  3. すべての HTML の式が計算される
  4. コンポーネント DOM がページにマウントされ、”onMounted” コールバックが呼び出される

マウントされたコンポーネントの更新は次のような挙動になります:

  1. 現在のコンポーネントインスタンスで this.update() が呼び出されたとき
  2. 親コンポーネントまたは、任意の親方向(上位)のコンポーネントで this.update() が呼び出されたとき。親から子への単方向のフローで更新する。

“onUpdated” コールバックはコンポーネントタグが更新される度に呼び出されます。

ライフサイクルコールバック

コンポーネントのライフサイクルを以下のように設定できます:

<my-component>
  <script>
    export default {
      onBeforeMount(props, state) {
        // コンポーネントのマウント前
      },
      onMounted(props, state) {
        // コンポーネントがページにマウントされた直後
      },
      onBeforeUpdate(props, state) {
        // 更新前にコンテキストデータの再計算が許可されている
      },
      onUpdated(props, state) {
        // update が呼び出され、コンポーネントのテンプレートが更新された直後
      },
      onBeforeUnmount(props, state) {
        // コンポーネントが削除される前
      },
      onUnmounted(props, state) {
        // ページからコンポーネントが削除されたとき
      }
    }
  </script>
</my-component>

すべてのコールバックは常に現在の this.propsthis.state という引数を受け取ります。

プラグイン

Riot は自身のコンポーネントをアップグレードする簡単な方法を提供します。コンポーネントが生成されたとき、riot.install を介して登録されたプラグインにより拡張されます。

// riot-observable.js
let id = 0

riot.install(function(component) {
  // すべてのコンポーネントはここを通過する
  component.uid = id++
})

<!-- my-component.riot -->
<my-component>
  <h1>{ uid }</h1>
</my-component>

式(テンプレート変数)

HTMLは、中カッコで囲まれた式と混在させることができます:

{ /* 自分の式をここに書く */ }

式には、属性やネストしたテキストノードを設定できます:

<h3 id={ /* 属性式 */ }>
  { /* ネストされた式 */ }
</h3>

式は 100% JavaScript です。いくつかの例:

{ title || 'Untitled' }
{ results ? 'ready' : 'loading' }
{ new Date() }
{ message.length > 140 && 'Message is too long' }
{ Math.round(rating) }

目標は、式を小さくして、HTML をできるだけクリーンな状態に保つことです。もし式が複雑になってきたら、ロジックの一部を “onBeforeUpdate” コールバックに移すことを検討してください。例:

<my-component>

  <!-- `val` は以下で計算された値〜 -->
  <p>{ val }</p>

  <script>
    export default {
      onBeforeUpdate() {
        // 〜更新ごとに
        this.val = some / complex * expression ^ here
      }
    }
  </script>
</my-component>

テキスト属性

要素の属性は式を使用して設定できます。
レンダリングできるのは textbooleannumber の値のみです:

<p class={'green'}><p class='green'> となります。
<li tabindex={-1}><li tabindex='-1'> となります。
<div draggable={true}><div draggable='true'> となります。
<div draggable={false}><div draggable=となります。'false'>

表現したい値がレンダリングできない場合、属性はスキップされます::

<p class={null}><p> となります。
<li tabindex={undefined}><li> となります。
<div draggable={new Array()}><div> となります。

Boolean 属性

W3C では、属性が存在していれば(その値が空でも false でも)boolean 型のプロパティは true であると記述しています。 Riot.jsは、式を使用するときに、この動作を自動的に修正します。

式の値が falsy の場合、Boolean 属性(checked、selected …など)は無視されます:

<input checked={ null }><input> となります。
<input checked={ '' }><input> となります。
<input checked={ false }><input> となります。

式が真な値である場合、それらは仕様に従って正しくレンダリングされます。:

<input checked={ true }><input checked='checked'> となります。
<input checked={ 1 }><input checked='checked'> となります。
<input checked={ 'is-valid' }><input checked='checked'> となります。

以下の式は動作しません:

<input type="checkbox" { true ? 'checked' : ''}>

スプレッド属性のオブジェクト

複数の属性を定義するために、スプレッド式のオブジェクトを使うこともできます。例:

<my-component>
  <p { ...attributes }></p>
  <script>
    export default {
      attributes: {
        id: 'my-id',
        role: 'contentinfo',
        class: 'main-paragraph'
      }
    }
  </script>
</my-component>

<p id="my-id" role="contentinfo" class="main-paragraph"> と評価されます。

括弧の出力

括弧の開始をエスケープすることで、式を評価することなしに出力できます:

\{ this is not evaluated }{ this is not evaluated } と出力されます。

括弧を評価すべきでない場合は、必ず括弧をエスケープしてください。例えば、以下の Regex パターンは意図した入力(任意の2つの数字)を検証することに失敗し、代わりに単一の数字(以下では数字の “2”)のみを受け付けます。

<my-component>
  <input type="text" pattern="\d{2}">
</my-component>

正しい実装は次のとおりです:

<my-component>
  <input type="text" pattern="\d\{2}">
</my-component>

その他

style タグ内の式は無視されます。

エスケープされていない HTML のレンダリング

Riot の式では、HTML フォーマットなしのテキスト値のみをレンダリングできます。ただし、カスタムタグを作成してジョブを行うことができます。例:

<raw>
  <script>
    export default {
      setInnerHTML() {
        this.root.innerHTML = this.props.html
      },
      onMounted() {
        this.setInnerHTML()
      },
      onUpdated() {
        this.setInnerHTML()
      }
    }
  </script>
</raw>

タグが定義されると、そのタグを他のタグ内で使うことができます。例:

<my-component>
  <p>Here is some raw content: <raw html={ content }/> </p>

  <script>
    export default {
      onBeforeMount() {
        this.content = 'Hello, <strong>world!</strong>'
      }
    }
  </script>
</my-component>

jsfiddle でのデモ

ネストしたコンポーネント

ネストしたタグ <subscription> とセットで親タグ <account> を定義してみてください:

<account>
  <subscription plan={ props.plan } show-details={ true } />
</account>
<subscription>
  <h3>{ props.plan.name }</h3>

  <script>
    export default {
      onMounted(props) {
        // props への JS のハンドルを取得
        const {plan, showDetails} = props
      }
    }
  </script>
</subscription>

次に、plan 設定オブジェクトを持つページに account コンポーネントをマウントします。

<body>
  <account></account>
</body>

<script>
  riot.mount('account', { plan: { name: 'small', term: 'monthly' } })
</script>

親コンポーネントのプロパティは riot.mount メソッドで渡され、子コンポーネントのプロパティはタグの属性を介して渡されます。

ネストしたタグは riot.register をコールして登録すべきか、または親コンポーネントに直接読み込むことができます。もしアプリケーションをバンドルすると、<account> テンプレートは次のようになります:

<account>
  <subscription/>

  <script>
    import Subscription from './subscription.riot'

    export default {
      components: {
        Subscription
      }
    }
  </script>
</account>

スロット

<slot> タグを使用すると、カスタム HTML テンプレートを親コンポーネントから子コンポーネントに挿入できます。

子コンポーネントの定義:

<greeting>
  <p>Hello <slot/></p>
</greeting>

子コンポーネントは、カスタム HTML を挿入する親コンポーネントの中に配置されます:

<user>
  <greeting>
    <b>{ text }</b>
  </greeting>

  <script>
    export default {
      text: 'world'
    }
  </script>
</user>

結果:

<user>
  <greeting>
    <p>Hello <b>world</b><p>
  </greeting>
</user>

API ドキュメントslots を参照ください。

イベントハンドラ

DOM イベントを処理する関数は “イベントハンドラ” と呼ばれます。イベントハンドラは次のように定義されます:

<login>
  <form onsubmit={ submit }>

  </form>

  <script>
    export default {
      // このメソッドは上記のフォームがサブミットされたときに呼び出される
      submit(e) {
        e.preventDefault() // 任意
      }
    }
  </script>
</login>

“on” で始まる属性(onclickonsubmitoninput…など)は、イベントが発火した際に呼び出される関数の値を受け取ります。この関数は、式とともに直接定義することもできます。例:

<form onsubmit={ condition ? method_a : method_b }>

すべてのイベントハンドラは自動でバインドされ、this は現在のコンポーネントインスタンスを参照します。

したがって、次のようにプロパティの値から動的に関数を呼び出すこともできます

<button onclick={ this[props.myfunc] }>Reset</button>

イベントハンドラはコンポーネントを更新しません。ゆえに、this.update() を呼び出すことで更新内容をコンポーネントに結びつける必要があります:

<login>
  <input value={ state.val }/>
  <button onclick={ resetValue }>Reset</button>

  <script>
    export default {
      state: {
        val: 'initial value'
      },
      resetValue() {
        this.update({
          val: ''
        })
      }
    }
  </script>
</login>

イベントハンドラのオプション

イベントリスナのコールバックの代わりに配列を介して ネイティブのイベントリスナオプション を使うことができます:

<div onscroll={ [updateScroll, { passive: true }] }></div>

>=4.11.0

入力フィールド

入力フィールドの値は、value={newValue} 式を使って簡単に更新できます。Riot.js は、入力、選択、テキストエリア要素に対してこの動作を正規化しています。

ノートのケース - テキストエリアタグと値

テキストエリアタグがそのような value 属性を持たないのは HTML 標準に反していますが、Riot.js ではテキストエリアを入力コンポーネントとして見るため、コンテキスト更新のために value 属性を識別しています。 Riot.js はこの場合、期待通りにネイティブの input.value 属性を設定してくれます。

<textarea value={state.value}>{state.text}</textarea>
<button onclick={updateText}>update</button>
<script>
  export default {
    state: {
      value: '',
      text: ''
    },

    updateText (event) {
      this.update({
        text: 'this does not work',
        value: 'this works'
      });
    }
  }
</script>

条件

条件付きでは、その条件に基づいて dom およびコンポーネントをマウント / アンマウントできます。例:

<div if={ isPremium }>
  <p>This is for premium users only</p>
</div>

この場合も、式はシンプルなプロパティか、または完全な JavaScript の式になりえます。if ディレクティブは特殊な属性です:

条件付きフラグメント

>=4.2.0

if ディレクティブを利用するだけのために、わざわざラッパータグを用意する必要はありません。<template> タグを使えば、if 条件によってその内容だけを描画できます:

<template if="isReady">
  <header></header>
  <main></main>
  <footer></footer>
</template>

<template> タグは Riot.js ディレクティブに依存する HTML フラグメントをラップする目的で使われます。この機能はループでも有効です

ループ

以下のように、ループは each 属性にて実装されます:

<my-component>
  <ul>
    <li each={ item in items } class={ item.done ? 'completed' : null }>
      <input type="checkbox" checked={ item.done }> { item.title }
    </li>
  </ul>

  <script>
    export default {
      items: [
        { title: 'First item', done: true },
        { title: 'Second item' },
        { title: 'Third item' }
      ]
    }
  </script>
</my-component>

each 属性を持つ要素は、配列内のすべての項目に対して繰り返されます。例えば、 push()slice()splice などのメソッドを使用して items 配列を操作すると、新しい要素が自動的に追加 / 作成されます。

カスタムコンポーネントのループ

カスタムコンポーネントもループが可能です。例:

<todo-item each="{ item in items }" { ...item }></todo-item>

現在ループされているアイテムのプロパティは、ループしているタグに直接渡すことができます。

非オブジェクト配列

each ディレクティブは内部的にArray.from を使用しています。これは、プリミティブな値のみを含む文字列、マップ、セットもループできることを意味します:

<my-component>
  <p each={ (name, index) in stuff }>{ index }: { name }</p>

  <p each={ letter in letters }>{ letter }</p>

  <p each={ meal in food }>{ meal }</p>

  <script>
    export default {
      stuff: [ true, 110, Math.random(), 'fourth'],
      food: new Map().set('pasta', 'spaghetti').set('pizza', 'margherita'),
      letters: 'hello'
    }
  </script>
</my-component>

name は要素の名前で、index はインデックスの番号です。どちらのラベルも、状況に応じて最も適したものにできます。

オブジェクトのループ

プレーンオブジェクトは Object.entries でループできます。例:

<my-component>
  <p each={ element in Object.entries(obj) }>
    key = { element[0] }
    value = { element[1] }
  </p>

  <script>
    export default {
      obj: {
        key1: 'value1',
        key2: 1110.8900,
        key3: Math.random()
      }
    }
  </script>

</my-component>

オブジェクトのフラグメントだけをループしたい場合は、Object.keysObject.values を使うことができます。

<my-component>
  <p>
    The Event will start at:
    <time each={ value in Object.values(aDate) }>{ value }</time>
  </p>

  <script>
    export default {
      aDate: {
        hour: '10:00',
        day: '22',
        month: 'December',
        year: '2050'
      }
    }
  </script>

</my-component>

Html フラグメントのループ

>=4.2.0

Html のループの際、特定のラッパータグを使わないほうがいいケースもあります。そのときには

<dl>
  <template each={item in items}>
    <dt>{item.key}</dt>
    <dd>{item.value}</dd>
  </template>
</dl>

この HTML フラグメント戦略は、ループ専用というものではありません。任意のタグに対して、 if と組み合わせて使用できます。

ループの発展的な tips

キー

ループされたタグに key 属性を追加すると、より正確な方法でアイテムの位置を追跡できます。これにより、コレクションが不変の場合のループパフォーマンスが大幅に向上します。

<loop>
  <ul>
    <li each={ user in users } key={ user.id }>{ user.name }</li>
  </ul>
  <script>
    export default {
      users: [
        { name: 'Gian', id: 0 },
        { name: 'Dan', id: 1 },
        { name: 'Teo', id: 2 }
      ]
    }

  </script>
</loop>

key 属性は式を使用してランタイムでも生成できます。

<loop>
  <ul>
    <li each={ user in users } key={ user.id() }>{ user.name }</li>
  </ul>
  <script>
    export default {
      users: [
        { name: 'Gian', id() { return 0 } },
        { name: 'Dan', id() { return 1 } },
        { name: 'Teo', id() { return 2 } }
      ]
    }
  </script>
</loop>

コンポーネントとしての HTML 要素

標準の HTML 要素は、is 属性を追加することで、ページの body 内で Riot コンポーネントとして使用できます。

<ul is="my-list"></ul>

これにより、CSS フレームワークとの互換性を高められる代替手段がユーザーに提供されます。タグは、他のカスタムコンポーネントと同様に扱われます。

riot.mount('my-list')

まるで <my-list></my-list> のように、上で示された ul 要素をマウントします。

メモ is 属性には式も使用でき、Riot は同じ DOM ノード上で異なるタグを動的にレンダリングできます。

<my-component>
  <!-- 動的なコンポーネント -->
  <div is={ animal }></div>
  <button onclick={ switchComponent }>
    Switch
  </button>

  <script>
    export default {
      animal: 'dog',
      switchComponent() {
        // riot は<cat> コンポーネントをレンダリングする
        // <dog> に置換する
        this.animal = 'cat'
        this.update()
      }
    }
  </script>
</my-component>

メモ is 属性を使用する場合は、どのように定義されているかにかかわらず、タグ名をすべて小文字で表示する必要があります。

<MyComponent></MyComponent> <!-- 正しい -->
<div is="mycomponent"></div> <!-- これも正しい -->
<div is="MyComponent"></div> <!-- 誤り -->
<script>
  riot.mount('[is="mycomponent"]');
</script>

メモ is 属性は任意の HTML タグで使用できますが、template タグ では使用できません。

純粋なコンポーネント

コンポーネントのレンダリングを完全にコントロールしたい場合、riot.pure を使うことで Riot.js の内部ロジックを迂回できます。例:

<my-pure-component>
  <script>
    import { pure } from 'riot'

    export default pure(() => {
      return {
        mount(el) {
          this.el = el
          this.el.innerHTML = 'Hello There'
        },
        update() {
          this.el.innerHTML = 'I got updated!'
        },
        unmount() {
          this.el.parentNode.removeChild(this.el)
        }
      }
    })
  </script>
</my-pure-component>

純粋なコンポーネントでの props の取得

純粋なコンポーネントは更新のたびに props を含むオブジェクトを受け取らないため、自分で props を取得する必要があります。 それには getProps が利用可能です。

サーバーサイドレンダリング

Riot は Node.js を使用してサーバーサイドレンダリングをサポート しています。コンポーネントを require し、それらをレンダリングできます:

const { render } = require('@riotjs/ssr')
const Timer = require('timer.riot')

const html = render('timer', Timer, { start: 42 })

console.log(html) // <timer><p>Seconds Elapsed: 42</p></timer>

Riot DOM の注意事項

Riot コンポーネントはブラウザのレンダリングに依存するため、コンポーネントがテンプレートを正しくレンダリングできない場合があることに注意する必要があります。

以下のタグを考えてみましょう:


<my-fancy-options>
  <option>foo</option>
  <option>bar</option>
</my-fancy-options>

<select> タグに挿入されていない場合、このマークアップは無効です:


<!-- 無効、select タグは <option> 子どもたちのみを許可 -->
<select>
  <my-fancy-options />
</select>

<!-- 有効、 なぜなら <select> をルートノードとして使用して <option> タグをレンダリングするから -->
<select is="my-fancy-options"></select>

table, select, svg... のようなタグは、カスタムの子タグを許可していません。したがって、 カスタム Riot タグの使用は禁止されています。代わりに、上記のデモのように is を使用してください。詳細情報